地元に伝わる妖怪伝説をめぐる「妖怪めぐりスタンプラリー」

徳島県三好市立下名小学校 3年生,4年生,5年生,6年生
教科または分野
総合的な学習の時間

活用したICT機器,環境など
パソコン教室,タブレット端末,デジタルカメラ
徳島県三好市立下名小学校 3年生,4年生,5年生,6年生
教科または分野
総合的な学習の時間

活用したICT機器,環境など
パソコン教室,タブレット端末,デジタルカメラ
実践の概要

本校がある山城地域には,昔からの妖怪伝説がたくさん残っており,『妖怪街道』という観光客向けの道沿いには妖怪のモニュメントがたくさん設置されている。子どもたちは,以前から妖怪伝説について総合的な学習の時間に調べ学習をしており,これらの学習の成果を「マチアルキ」のコンテンツとして利用し,山城地域を訪れた観光客に楽しんでもらおうと計画した。

コンテンツは,妖怪になりきった子どもたちが自分の声で話す内容とし,単なる紹介にならないように工夫した。また,地元の施設と連携し,すべてのコンテンツを閲覧した人には,プレゼントがもらえるようにした。

実践のねらいと目的

妖怪には,その一つ一つに伝説があり,子どもたちの思い込みだけで内容を決めることはできない。幸いにも学校付近にある道の駅に,それらの詳しい情報が集まっており,授業中だけでなく,休日にも何度か訪れ,内容を詳しく調べた子どももいた。

これまでも,妖怪に関する調べ学習を実施していたが,観光客向けのコンテンツをつくり,学習成果を校外に発信することを学習の目的に加えることで,子どもたち自身の意欲を高め,情報に対する責任を養うことにもつながると考えた。

マチアルキ活用のメリット

画像や位置情報からコンテンツにアクセスできるAR 技術は,学校の様々な場面での活用が考えられるが,その利用には技術的なハードルが高い。

「マチアルキ」は,コンテンツとその表示方法さえ決めれば,すぐにAR が作成できる。運用も安定しているので,学校でも簡単に利用でき,活用方法に集中できるのが良い。

また,コンテンツは,スマートフォンを通して校外にも発信できる。保護者のスマートフォンを使って,子どもたちが自慢しながら,親子でコンテンツを楽しんでいる姿を見かけるのはうれしい。

実践の内容
1. 事前打ち合わせ

どの妖怪を取り上げ,どんな内容にするかについて,グループで相談した。また,誰がどの妖怪を担当するか,どんな順番で取材するかの役割を決めた。

2. 写真撮影と位置情報の収集

妖怪モニュメントを,タブレット端末で撮影した。撮影した写真ファイルに含まれる位置情報を「マチアルキ」に登録した。

3. コンテンツの制作

撮影した妖怪モニュメントを元に,自分がイメージする妖怪のイラストをタブレットで描いた。さらに,その妖怪になりきって声を録音して動画を制作した。

4. アプリの動作確認

位置情報を登録した場所に行き,アプリでコンテンツが再生されるのか,動作確認を行った。

5. 公開・発信

コンテンツの完成イベントを開催し,来場者に「マチアルキ」の利用方法について説明した。また,撮影時の写真を集めて,写真展も併設した。

実践の成果や今後に向けて

コンテンツの制作にあたっては,これまで地域で大切にしてきた妖怪伝説を,子どもたちが身近に感じることができるように,子どもたち自身の言葉で現代風にアレンジするようにした。

その制作では,市の観光課をはじめ,道の駅や地元の施設など数多くの方の協力を得ることができた。

子どもたちは様々な方から話を聞いたり,交流を深めたりすることで,地元に貢献していることを自覚し,ふるさとを大切にする気持ちを高めることができた。

また,つくったコンテンツがメディアに取り上げられたことで,子どもたちに大きな自信ができ,日々の活動がさらに積極的になった。